クラウドファウンディングを始めました!
「バッハの舞曲は踊れない」というのが現在のバロックダンスの中での有力な見解で、私も例外なくそう思っていました。
今までフランス風序曲やパルティータ、管弦楽組曲、シャコンヌなど多くの舞曲に自分で振り付けて踊ってきました。
でも、どう頑張ってもバロックダンスのための舞曲ではなく、やっぱりバッハの作品は「器楽曲」であって、ダンスを踊るということは想定されていないということを身をもって感じていました。
昨年の11月、鍵盤奏者の武久源造さんのお宅に伺ってお話をしていたところ、「これって踊れない?」と言われ聞かせていただいたのが「イギリス組曲」でした。
今まで、フランス組曲もイギリス組曲も幾つもの録音を聴き何度も踊れないか、と考えたことはあったのですが、
どうしても曲の中からステップが浮き出て見えてこなかったのですが、
なんと、源造さんの弾いてくれたイギリス組曲はまさしくバロックダンスを踊りたくなるような舞曲でした。
本当に驚きました。
だって、踊れないと思っていた曲が、目を瞑って聞いていたらステップが見えるんですもん。
そして、このプロジェクトが始まることになりました。
もちろん、バッハですから全ての曲が完璧なフランス風のバロックダンスを踊るような舞曲ということにはなりません。
バッハの才能が散りばめられていたり、今まで私が話していたような「音符に踊りを踊らせている」という部分も
たくさんあります。
それでも多くの録音で感じるようなテンポ感や拍感、舞曲の持つ特徴が源造さんの音楽の至る所から滲み出ていて、
踊りたい!踊らせて欲しい!
と思っています。
そのための資金集めとしてクラウドファウンディングを始めたのですが、バッハの誕生日3月31日からバッハの没日7月28日までご支援をお願いしています。
A-portというサイトで
https://a-port.asahi.com/supporters/dancing_bach/
から詳細をご覧いただくことができますので、是非ご支援と応援のほどお願いいたします。
DVDは来年の夏完成予定で、撮影は今年の12月になります。
舞台ではなかなか皆さまにお目にかかることができませんが、
こうして、DVDという形で皆さまに新しいバッハの舞曲の形をお伝えできたらと思っています。
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