6月からオンラインや対面レッスンに加えて動画レッスンをしていますが、7月からは動画レッスン内で数ヶ月かけて1曲踊ってみよう、という企画を始めました。
その第一弾として私の大好きなヘンデルの忠実な羊飼いというオペラからChaconneを選曲してそこに振り付けをしました。
動画レッスンではなかなか難しいステップなどを覚えるのも大変なので、初心者の方にも楽しんでいただけるような振り付けになっています。
このChaconneはオペラのプロローグに出てくる曲ですが、このプロローグは独立してテレプシコーレ、とも呼ばれている作品です。プロローグ部分に出てくる登場人物は2人の歌い手さんと、ダンサーのみで、ストーリーもとてもシンプルになっています。
簡単にあらすじをお話しすると、
神殿にいるアポロンが踊りの女神テレプシコーレに色々な踊りを踊って欲しい、と頼んでテレプシコーレがい様々な舞曲を踊って見せる、というお話です。
その、踊りの女神テレプシコーレの役を務めたのがフランス人のダンサー、マリー・サレで彼女が1731年に踊ったと言われています。
上の絵がサレですが、とても優雅で表情豊かな踊りを踊ることで有名だった人で、フランス人ではありますがイギリスでもダンサーとして活躍して、ヘンデルと一緒に仕事をしていたと言われています。
ヘンデルの作品の舞曲が躍りやすい曲だなぁと感じる理由はこの辺にあるのだと思います。
この忠実な羊飼いのプロローグ、実は私も5年前のちょうど今頃、アメリカのアムハースト・アーリーミュージック・フェスティバルという大きな古楽祭のオペラの舞台でサレが踊ったテレプシコーレ役を踊らせてもらいました。
そして、それがオペラでの初舞台でもありました。
忘れられない思い出です♪
このプロローグ、とても短いのですが、喜怒哀楽様々な感情を曲ごとに表現することが求められて本当に良い経験をさせていただきました。懐かしい。。
今でもこのテレプシコーレの曲を聞くと5年前の舞台の上に戻ったような、不思議な感覚がして、
初心に戻りたい時、基礎を大切にしようと思う時はよく聞いている曲です。
毎年このアムハーストの古楽祭は開催されて今では講師の一人として関わらせて頂いたりもしていますが、今年は新型コロナウィルスの影響でオンライン開催でした。
世界を行き来できるのはいつになるのか本当に分からなくて、早くアメリカに行ってダンスの仲間たちと踊りたい、
先生に会いたい、、と毎日思いますが、今は自分のできることを日本の家でするしかない時だと思います。
ということで、私の大好きな曲!
ヘンデルのテレプシコーレの中のシャコンヌを動画レッスンで踊れるようにしよう!という企画を7月から始めたわけです。
ご興味ある方は今からでも遅くないです!
是非一緒に踊ってみましょう♡
梅雨のジメジメした気分も、自粛生活で悶々とした気分も、運動不足も、全部解消されて
ハッピーな気分になれると思います。
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